痛みについて

そもそも痛みってなぜあるのでしょうか?
よく整体でお店に来られるお客様でも、これさえ痛くなければ・・・
と、言われる方もいらっしゃいます。

では、逆に

痛みが無かったら身体はどうなるでしょうか?

想像してみて下さい。

骨が折れても、身体は痛みが無いので普通に使えます。
普通に使えていても、身体の歪みはどんどんひどくなります。
骨もいつまで経っても、回復しません。

歯の痛みでもそうです。
痛みがあるから虫歯があって、歯が大変な事になっているのがわかりますよね?
痛みが無ければ、気がついたら歯が全く無くなっているかもしれませんよね?

痛みを感じなければ
例えばプロレス等の格闘技で技によっては死に至る事もあるのですが、痛みを感じなければ、気がついたら死んでいるという可能性もあります。
痛みは危険を回避する一面もあるのです。

そう言った風に考えてみると、

痛みって身体に必要な事なんだ?

と、思えるようになると思います。

痛みは何の為にあるの?

じゃあ身体は痛みというものを通して何を知らせようとしているのか?

痛みがあるから身体を休ませようとしますよね。
痛みがある事によって、意識がそちらに持って行かれます。つまり、痛みの部分に集中するわけです。
痛いから何とかしたい。早く痛みから解放されたい。と思います。
そうやって意識が向くことがより一層回復に向かわせることが出来ます。

身体は、痛みを発することにより、

ここが大変な事になってる。
治すように補助して

と訴えかけていると言うことも出来ます。

痛みに強い弱いがある

肩こりがひどいのに全く痛みを感じていない人もいれば、
ちょっとの肩こり・腰痛で、凄く痛がる人もいます。

人それぞれです。
脳の機能だと思われますが、
これも痛みに慣れてきてしまうと、その機能が麻痺してくるものだと感じます。

それに人間の機能として、

痛みを感じる場所は一番痛い場所

そういった機能もあります。

整体のお客様でも、肩こりがひどいと来店されて、
肩の施術を行うと

肩は楽になったけど、今度は腰が痛くなった

と言われる方がいらっしゃいます。
誤解しないでほしいのですが、腰が悪くなったわけではなく

一番痛い肩の痛みを認識しなくなったので、次に悪い腰の痛みを認識した

と、いう仕組みなのです。

痛みは結果である

痛い所が悪い場合も実際あります。
その場合は痛い所をほぐせば痛みが引くこともあります。
でも、いつまでもその痛みが続いているのであれば、

痛みの原因が別にある

と、考えてほしいのです。

だからいつまで経っても身体は痛みを発し続けなければなりません。
筋肉で捉えても、経絡で捉えても、色んな部分が重なりあったり影響しあっています。
身体は部分ではなく、あくまで全体です。
一つであなたの身体です。
この原因は人それぞれ違います。
生活習慣も違えば、よく使う身体の場所も違い、姿勢も違い。性格も違います。

1人1人に合った答えしか存在しません。

本当に人間の身体って神秘に溢れていますよね